NEW起床時につらい左背部の痛みと張り
症状
主訴は背中の痛みである。3〜4年前に動悸を感じたことをきっかけに、いつの間にか左背部に痛みが生じるようになったとのことである。痛みは動作時に強く、特に体を回旋させる動作で増悪し、朝の起床時には痛みが強く起き上がるのがつらいと訴えていた。日常生活のあらゆる場面で影響が出ており、特に体をひねる動作や起床時に支障を感じていた。以前にも他院で鍼やマッサージを受けたことがあるが、完全な回復には至っていないとのことであった。また、今回の症状と関係するかは不明であるが、同時期に首や腰部にも張り感がみられ、たまに痛みが出ることもあると訴えていた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2026年4月 ~ 2026年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
8回
施術と経過
初診時には、背部起立筋に痛みがみられるほか、腰部外側や広背筋にも違和感があることを確認した。施術では肩のツボと足のツボを用いた。初回の施術後には、それまで困難であった右回旋動作が可能となり、痛みの強さも半分以下に軽減したとの報告があった。2回目以降は、2日ほど良好な状態が続いたものの痛みが戻ってしまったとのことであったが、起床時の痛みについては落ち着いた状態が続いていたため、基本的な施術方針を変えずに継続した。施術を重ねる中で、少しずつ痛みが落ち着く一方、首を酷使すると症状が再発することが分かり、首への施術も加えたところ、症状の戻りが少なくなり安定しやすくなった。大きな変化がみられるまでには8回の施術を要した。
使用したツボ
まとめ
本症例では、動悸をきっかけに生じた背部痛に対し、背部だけでなく腰部や広背筋、さらに首の状態にも着目しながら施術を行った経過がみられた。初回から動作時の痛みや可動域に変化がみられた一方、症状が一時的に戻る場面もあり、原因となる負担部位を探りながら施術内容を調整していくことの重要性がうかがえる。特に首の酷使が症状の再発と関連していた可能性が示唆され、局所だけでなく周辺部位を含めた評価と施術方針の見直しが、症状の安定につながる一因となったと考えられる。今後も動作や生活習慣との関連を確認しながら経過を追う必要がある。











