NEW両肩が挙がらず夜間痛もある五十肩
症状
症例者は半年前から両側の肩関節に痛みを訴えていた。同時期にパーキンソン病の疑いと診断されており、肩が挙がらなくなったという。痛みは動作時に出現し、特に衣服の着脱やズボン、下着の脱ぎ着が困難であった。また夜間痛があり、途中覚醒することもあった。整形外科を受診したところ、パーキンソン病とは関係なく五十肩の疑いであると診断された。ウォーターベッド、ホットパック、滑車による治療・リハビリを受けたが変化は見られなかった。初診時の触診では、右肩の挙上は120度ほど、左肩は90度ほどであり、肩関節全体に強い緊張が認められた。
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来院者
女性
70 代
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期間
2025年11月 ~ 2025年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
1回
施術と経過
初回の施術では、肩の動きに関連した背部のツボを中心に鍼をした。施術後、右肩関節の可動域が大幅に改善され、左肩はやや動きが良くなる程度となった。1回目の施術終了後、夜間痛が消失し眠れるようになったとの報告があった。2回目以降は左肩関節の動きを整えることを目的に施術を継続した。週に1回のペースで施術を重ね、4回目の施術後には両腕を挙げて万歳ができるまでに回復した。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
パーキンソン病の疑いと診断された時期に発症した両側肩関節痛に対し、背部のツボへの鍼施術が有効であった症例である。整形外科での治療では改善が見られなかったが、初回施術後から夜間痛が消失し、4回の施術で肩関節の可動域が正常範囲まで回復した。本症例では、肩関節周囲の緊張を背部のツボから緩和するアプローチが、五十肩の疑いによる症状改善に寄与したと考えられる。パーキンソン病の疑いを併発している症例者であっても、適切な施術により肩関節の機能回復が期待できることが示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広






