症状

寝起きに首を動かした際に発症した左首筋の痛みを主訴に来院した。
頭を左に倒す動作で痛みが増悪し、日常生活での首の動きに支障をきたしていた。
頭と首の付け根、首筋に著明な硬さが認められ、背部にも痛みを伴っていた。

施術と経過

背中のツボを中心に施術を行った。
施術直後から筋の緊張が緩和され、首の可動域が改善した。
動作時の痛みは軽減したものの、長時間のソファー座位で症状が再燃する傾向がみられた。
継続的な施術により、首と背中の硬さが緩和され、症状は改善に向かった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• T4(C) L
• T5(C) L
• T2(C) L
• T5(2.5) LR

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

寝違えによる急性の頚部痛に対して、背部への施術が効果的であった。
筋緊張の緩和により可動域が改善し、日常生活での不便さが軽減された。
ただし、長時間の不良姿勢により症状が再燃する傾向がみられたため、姿勢指導と継続的なケアの必要性が示唆された。
背部の緊張緩和を主体とした施術アプローチが、頚部痛の改善に有効であることが確認された。

担当スタッフ

森部光葉

症例を投稿した鍼灸院：フルミチ鍼灸院