冬道ランニングで重心が崩れ内果に痛みが出現
症状

左足首全体にドーンとした重たい痛みがあり、特に内果付近に強く出現する状態が2、3週間前から続いていた。症状は荷重時や疲労感が強い時に悪化し、歩行時やランニング、階段昇降の際に痛みを感じていた。また、ふくらはぎにも若干の重だるさを伴っていた。立ち仕事により足関節への負担が日常的にかかりやすい環境であった。これらの症状により、日常的な移動やランニングなどの活動に支障をきたしていた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、左内果付近の圧痛、左足関節の背屈制限、左足関節の荷重時の不安定性が確認された。重心バランスの乱れと足関節の動きの改善を目的として、仙骨部と腰部のツボに鍼をした。また、ふくらはぎの緊張緩和を目的とした仙骨部への施術も行った。初回施術後、左内果付近の圧痛は消失し、左足関節の背屈制限および荷重時の不安定性も改善された。
使用したツボ
まとめ
左足関節、特に内果付近の痛みに対して、重心バランスの改善と足関節の機能回復を目的とした施術を行った。症状の背景には、冬道でのランニング時に下を見ながらのゆっくりとした走行による重心バランスの乱れと、立ち仕事による足関節への持続的な負担が関与していたと考えられた。仙骨部と腰部への鍼施術により、足関節の不安定性や動きの制限が改善された。本症例では、足関節の症状に対して、局所だけでなく体全体のバランスを考慮した施術アプローチが有効であった。足関節の痛みには、生活習慣や運動時の姿勢、職業的な負荷なども考慮した総合的な評価と施術が重要であることが示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広