NEWストレス性の閃輝暗点が数分間持続する不定期な発症
症状
数年前から閃輝暗点の疑いが発症している。主に仕事のストレスが原因と考えられ、視界の中でチカチカする感覚が現れ、数分で収まるものの、2週間に1回は必ず症状が出現し、重症時には週1回のペースで発症していた。発症のタイミングは仕事中や自宅など、場所や時間を問わず不規則であった。症状に伴い頭痛も訴えており、改善を希望して来院している。これまでに医療機関での受診歴はない。
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来院者
男性
30 代
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期間
2023年9月 ~ 2023年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の所見では、目に関連する部位である首肩周辺に著明な緊張が認められた。施術では、足のツボ、背中のツボ、手のツボに鍼をし、首肩の緊張の緩和を図った。初回施術直後は特に変化は見られなかったが、その後は閃輝暗点の症状は見られなくなった。その後も同様の施術を継続し、半年にわたる通院期間中、一度も閃輝暗点の症状は発現しなかった。
使用したツボ
まとめ
閃輝暗点の疑いに対して、目に関連する経路上の緊張緩和を目的とした施術アプローチが効果的であった。特に足、背中、手のツボへの鍼施術により、首肩の緊張が改善し、それに伴い症状の出現も抑制された。初回施術後から症状が見られなくなり、半年の経過観察期間中も再発がなかったことから、症状の改善に対して鍼施術が有効であったと考えられる。ストレス管理と併せて、定期的な施術による予防的なケアの継続が望ましいと考えられる。