NEW立ち仕事で出る鼠径部のズキッとする痛み
症状
主訴は左の鼠径部の痛みである。立ち仕事をしている際に痛みが出現し、以降、立位や歩行時にズキっとする痛みを感じるようになったとのことである。座位や臥位では症状が落ち着く一方、体重がかかる場面で痛みが強くなる傾向がみられた。立ち仕事であるため勤務中の痛みが辛く、歩行時にも痛みが出るため遠出や長時間の歩行が困難になっていたとのことである。医療機関への受診歴は特にないとのことであった。また、今回の症状と関係するか分からないが、左股関節が右側に比べて硬いという違和感も併せて訴えていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2026年8月 ~ 2026年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
初診時には、片足立ちの際に痛みが生じること、また開脚動作において左右差があることを確認した。これらの所見から股関節の動きと硬さに着目し、膝のツボと背中のツボを中心に、股関節の状態に合わせて膝の外側のツボを調整した。初回施術後には片足立ちの際の痛みが軽減し、「痛む場所がずれている感覚がある」との発言がみられた。 2回目以降も、都度動きと痛みの出る場所を確認しながら施術を継続した。施術を重ねるごとに日常的な痛みは軽減し、特定の動きで残る痛みに対しては、その都度痛みの出る場所に合わせたツボの選択を行い、股関節を調整する手技も取り入れていった。週1回の頻度で通院し、合計7回の施術で大きな変化がみられる状態に至った。
使用したツボ
まとめ
立ち仕事や歩行といった荷重時に生じる鼠径部の痛みに対し、片足立ちや開脚動作などの所見から股関節の動きと硬さに着目した施術方針が、症状の変化を追ううえで有用であったと考えられる。痛みの出る場所が経過とともに変化していく点を都度確認しながら施術部位を調整したことは、残存する特定動作時の痛みに対応するうえでの臨床的な気づきとなった。股関節の可動性や左右差については、今後も経過を観察していくことが望ましいと考えられる。





