NEW1年ほど前から調子が悪かった膝の痛み
症状
50代女性の方、当院を受療する1年ほど前から、座った状態から立ち上がる際に、何かにつかまらないと立ち上がりにくいと感じるようになったとのことでした。
3か月ほど前には、歩行中に右膝が突然「カクッ」となり、整形外科を受診。MRI検査の結果、内側・外側の両方に半月板断裂があると診断されました。
その後、ヒアルロン酸注射や服薬、リハビリなどを行っていました。薬を服用していると仕事はできるものの、服用しないと「ズキッ」とした痛みが出る状態で「治っている実感があまりない」と心配なご様子でした。
仕事上、車高の高い車に乗る機会が多いとの事で、特に車から降りる動作、脚を外に開く動作、座る動作、深く膝を曲げる動作などで痛みが出るとの事でした。
「薬を飲まなくても痛くないようになりたい」という目標で来院されました。
初回の確認では、右膝が左膝に比べてふっくらしている様に見え、内側の関節付近を押すと痛みがありました。
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来院者
女性
50 代
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期間
2026年6月 ~ 2026年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
初回は、背部・腰部・膝裏などに鍼を行いました。施術後、来院時の痛みを10とすると、6程度まで軽減しました。
施術2回目は、脚を外に開く動作での痛みの訴えが確認されました。股関節を開く動作やしゃがむ動作なども確認し、背部・腰部・下腿・膝裏などに施術を行いました。施術後は、脚を開く動作の痛みが軽減し、動かせる範囲も広がりました。
3回目には、車から降りる際や寝返りの瞬間などに、膝に「ズキッ」とした痛みが出るとのことでした。
仰向けで膝を深く曲げ、股関節を外側に開くと、膝の内側に痛みが再現されました。臀部などに鍼を行った後、同じ動作を確認すると、痛みを感じなくなっていました。
4回目も車から降りる際の痛みが残っていましたが、痛みが出る動作を確認しながら背部・下腿・大腿などに施術を行うと、施術後には確認した動作で痛みを感じなくなりました。
5回目には中間評価を行いました。
階段はゆっくりではあるものの、1段ずつ上り下りできるようになり、車の乗り降りでも痛みがなくなっていました。寝返りではまだ痛むことがあり、全体的な痛みは、当初を10とすると7程度とのことでした。
この日は、しゃがむ動作や座った状態から脚を上げる動作などを確認しました。足背への施術後には、しゃがみやすさが向上し、膝の痛みも軽減。さらに背部への施術を加えると、最終域までしゃがめるようになりました。
また、患者さんご自身が痛みの出る動作を確認する中で、あぐらの姿勢でも痛みが出ることが分かりました。左右の股関節の動きにも違いが見られたため、この日は股関節への施術も加えました。その結果、痛みが軽減し、可動域にも改善が見られました。
6回目には、車の乗り降り、寝返り、階段、身体を捻る動作では、最近は痛みが出なくなったとのことでした。
一方、薬を飲んでいないときに、立っていたり座っていたりすると膝がズキズキすることがあり、押すと痛む場所も残っていました。
この日は背部・膝裏・下腿などに施術を行いました。しゃがむ動作では筋肉痛のような痛みが残っていましたが、背部への施術を加えることで、最終域までしゃがめるようになりました。
その後は生活状況の変化もあり、通院の継続が難しくなったため、今回の膝に関する施術はいったん終了となりました。
使用したツボ
まとめ
半月板断裂と診断された右膝の痛みに対し、膝の状態だけでなく、実際に痛みが出る動作を確認しながら、動作の改善を目標に施術を行いました。
施術後に同じ動作を再度確認し、身体の変化をみながら施術する部位を調整していきました。その結果、車の乗り降りや階段、寝返りなどで痛みが出なくなり、最終的には深くしゃがむ動作も可能となりました。
一方で、当初の「薬を飲まなくても痛くない」という当初の目標については、達成には至りませんでした。
今回の症例を通して、痛みのある場所だけでなく、症状が出る動作や身体全体の動きを確認し、その変化に応じて施術する部位を調整していくことの重要性を改めて感じました。









