NEWマッサージ機で腕を挟み右肩が動かしづらい症例
症状

右肩の痛みが主訴である。1週間前に温浴施設でマッサージ機を使用中、腕が挟まれ激痛が生じた。その後、右肩の可動域が制限され、特に横に挙げる動作で痛みを感じるようになった。痛みの性質は三角筋を中心にズキズキとしたもので、動作時に顕著である。日常生活では衣服の着脱が困難となり、特に長袖を着る際に痛みが強く現れる。医療機関での診断や治療は受けておらず、肩痛に伴うしびれや他の体調的な違和感はない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、三角筋を中心に肩関節全体の緊張が確認された。肩の挙上は170度、側方挙上は90度と制限されており、これらの可動域改善を目標とした。施術では肩関節の軸となる腰部のツボ、肩の動きと関連する手足のツボに鍼をした。初回施術後、肩の可動域が回復し、症例者は痛みの軽減と動作の改善を実感し喜ばれていた。その後、症状の再燃や新たな症状の報告はなく、施術は1回で終了した。
使用したツボ
まとめ
右肩の痛みと可動域制限に対して、腰部や手足のツボへの鍼が有効であった。肩関節の緊張を緩和し、可動域を改善することで、日常生活の困難が解消された点が重要である。症例者は初回施術後に痛みの軽減と可動域の回復を実感し、追加の施術を必要としなかった。本症例は、肩関節の痛みや可動域制限に対する鍼灸の効果を示すものであり、今後も同様の症状に対する施術の参考となる。
担当スタッフ
洲崎 和広