NEW肋骨骨折が疑われた右脇腹痛
症状

主訴は右脇腹の痛みであり、4日前にふらついてバスタブに打ちつけたことがきっかけである。痛みは歩行、深呼吸、右上肢挙上時に増悪し、日常生活においても影響を及ぼしている。医療機関では「肋骨が折れている可能性あり」との診断を受けており、レントゲンは撮影していない。触診では患部の圧痛が確認され、深呼吸時に痛みが生じ、伏臥位になれない状態であった。
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来院者
女性
70 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年2月
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頻度
月3回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初回施術では背部に鍼を施した。施術後、深呼吸がしやすくなる変化が見られた。2回目の来院時には歩行時の痛みが消失しており、体幹の捻りや伸展、圧痛は残存、仰臥位になると痛みが増悪する状態であった。2回目施術後にはそれらの症状が軽減。3回目来院時に「前回の施術当日から痛みはほぼなかった」とのこと。念の為同様の施術を行い、以降は症状が出ていない。
使用したツボ
まとめ
施術経過から、鍼施術が痛みの軽減に寄与したと考えられる。骨折を含めた損傷の程度は不明だが、同様の機序による痛みに、より安全に介入できる可能性が示唆された。今後の治療方針としては、必要に応じて再評価を行い、症状の再発防止に努めることが重要である。