NEWコロナ後の1時間続く咳込みと首肩の緊張
症状
主訴は1時間ほど続く咳込みである。半年前に新型コロナウイルス感染後から咳込みが出現し、一度始まると1時間近く持続することが多く、仕事にも影響が出ていた。咳は乾いた咳で、喉の違和感は感じていない。発作は前触れなく急に起こることが多く、いつ出現するか予測できない状態であった。仕事中や外出中に咳込みが起こると何もできなくなり、早退や遅刻につながることもあった。また、就寝前に咳込みが起こると寝付けなくなることも困りごとの一つであった。呼吸器内科を受診し、投薬による経過観察やBスポット療法を行っていたが、症状に大きな変化はみられなかった。同時期に慢性的な首や肩のこりもみられ、デスクワークの影響もあるのではないかと考えていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2026年8月 ~ 2026年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初診時には、頸部の後屈・側屈に可動域制限が見られ、喉周りの筋肉および背中にも緊張が確認された。施術では、喉や胸周りの緊張に対して足の甲のツボを、肩の緊張に対して頭のツボを選び調整を行った。初回施術後には、頸部の動きが楽になったことに加え、胸や喉周りの緊張の低下も共有された。その後複数回の施術を行い、2回目以降も同様に喉・胸・背中の緊張を確認しながら、呼吸がしやすくなるよう調整を続けた。施術を重ねるごとに咳込みの頻度が減少し、一度の咳込みが続く時間も短くなっていった。それに伴い仕事の早退や遅刻もなくなり、プライベートや睡眠への影響も見られなくなっていった。症状が落ち着くまでに計5回の施術を要し、施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はみられなかった。
使用したツボ
まとめ
コロナ感染後に生じた咳込みの背景には、喉や胸周り、背中の筋緊張が関与していた可能性が考えられる。可動域の制限や触診所見をもとに緊張部位を確認しながら、呼吸のしやすさを意識した調整を継続したことが、咳込みの頻度や持続時間の変化につながったと考えられる。段階的に咳込みの回数や持続時間が減少し、仕事や睡眠への影響も軽減していった経過は、慢性的な筋緊張と咳症状との関連を考える上で臨床的な示唆に富む症例といえる。今後も再燃の有無を含め、経過を注意深く観察していくことが望ましいと考えられる。







