NEW片足立ちで体幹が不安定になる股関節痛
症状
バトントワーリングを行う10代の症例者が、2週間前から左股関節前側から太ももにかけての張り感を訴えた。日常生活での支障は見られないものの、バトントワーリング実施時に顕著な症状が出現し、パフォーマンスの低下を招いていた。特に片足立ちの動作が重要となる場面で体重を十分にかけることができない状態であった。医療機関での受診歴はなく、他の部位での違和感も認められなかった。
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来院者
女性
10 代
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期間
2024年12月 ~ 2024年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
所見では、荷重時における体幹の不安定感が顕著であり、患側での片足立ち動作時に姿勢制御が困難な状態であった。仙腸関節の緊張が認められたため、該当部位に鍼をした。また、股関節の伸展制限も確認されたことから、関連する足指のツボにも鍼をした。施術後の動作確認では症状が消失し、荷重動作も改善が見られた。
使用したツボ
まとめ
股関節周辺の不安定性に対して、仙腸関節および足指への鍼施術が即時的な効果を示した症例である。バトントワーリングという競技特性上、片足立ちでの姿勢制御が重要となるため、症状の再発予防の観点から定期的な施術を提案した。スポーツ活動における障害予防として、鍼施術による関節の安定性向上が有効である可能性が示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広