立っていられない回転性のめまい
症状
去年の暮れから2週間おきに、回転性のめまいが数時間続き、会社に迷惑を掛けてしまう不安が消えなかった。
耳鼻咽喉科では「メニエール病からくるめまいの疑い」と診断を受け、めまい止め、抗不安薬の投薬治療を始めるも、副作用が辛く1ヶ月で断念。
その後鍼灸院に半年通ったことで、ここ1ヶ月間はめまいが落ち着いている。
現在は不眠と嘔吐症状、高音の耳鳴り、めまい再発の不安が残る。
遠方の鍼灸院に通うのが困難になり近場で探していたところ、当院のHPを見て来院。
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来院者
女性
62 歳
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期間
2018年7月 ~ 2018年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
力仕事により腰に負担を掛け続けていることが、全ての症状の原因になるうなじ〜背中にかけての緊張が抜けない原因と考えた。
腰の緊張に対して肩上のツボに鍼をおこない、腰が動きやすくなることを確認。
今度はお尻と腰のツボから、肩・背中の緊張緩和を試みる。
最後にうなじの緊張を足首、お腹と腰の緊張をスネのツボを使って仕上げた。
2診目、初回施術翌日にめまい発症後初めての音楽ライブ鑑賞だったが、無事満喫できた。
めまい、嘔吐感はなく、夜3回起きて朝5時半に起きていたのが、直近1週間、夜1回、朝6時半まで眠れるようになっている。腰は痛い。
3診目、耳鳴りが緩和されている。
5診目、腰の痛みが緩和され、仕事をしていても腰に手を当てる回数が減っている。
体調が良い状態が続いているので、ご卒業頂く。
使用したツボ
まとめ
今回のめまいの原因は、慢性腰痛による動きの癖にあると考えた。
うなじの緊張がめまいと関連することは明確だが、うなじを緊張させる原因は様々であることが分かる症例。
不安を解消する術は、小さな成功体験を積み重ねていくことに尽きて、ライブ鑑賞や睡眠の質、嘔吐感の解消による食欲の増加、仕事時の腰痛緩和など一つ一つが成功体験となり、不安感を拭う一助になれたと考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎