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はり・きゅうルーム恵眞道の症例

頭に綿を被ったような感覚と一緒に出現した難聴

はり・きゅうルーム恵眞道の症例

頭に綿を被ったような感覚と一緒に出現した難聴

  • 患者

    女性

    60 代

  • 来院

    2018年12月 ~ 2019年1月
  • 頻度

    週2~3回
  • 通院回数

    7回

症状

冬場が繁忙期になる飲食店で働いている。

幼少期から右耳に難聴があり、それだけでも会話の聞き取りにくさがあった。

年末にさしかかり、仕事のピークを迎える少し前から頭全体を綿で覆われたような違和感を感じるようになり、次第に健常であった左耳も聞こえが悪くなってきた。

耳鼻科を受診すると「加齢性難聴」と診断された。

・カリジノゲナーゼ錠25
・メコバラミン錠500
・アデホスコーワ顆粒10%
・プレドニン5mg

以上を処方され、年齢的なもので回復は難しいと説明されていた。

施術と経過

・初回

耳以外で症状の性質に関連することがないか確かめると、右側と比べて症状の出現している左側の首・肩に強い筋緊張がみつかった。

さらに詳しく調べていくと、首の動きに関連する筋肉に緊張が集中していることがわかった。

その筋緊張を緩めるためふくらはぎにあるツボへ鍼をおこなうと、フワッと緊張が緩み首を楽に動かすことが出来るようになった。

首が楽になると肩の張りを訴えるようになり、耳への影響も考え調べたところ背中に筋緊張がみつかり足に鍼をおこなうと肩が軽くなった。

・2~3回目

前回施術後から「チョロチョロ」と耳の中で流水音に似た音が聞こえだしていた。

まだ首肩の筋緊張が残ることから、この期間は初回と同じ施術をおこなった。

この時期から「息子からテレビの音量が小さくなったねと言われるようになった」と、変化に気付き始めた。

・4回目

初回からお願いしていた「オージオグラム(聴力検査)」の結果をお持ちになった。

・3分法:28.3dB
・4分法:26.3dB
・6分法:29.2dB

どれも20.0dBを超えていたため、医師からは引き続き同じ処方薬が出されていた。

検査結果が示す通り、未だ首肩の筋緊張があり初回からの施術を続けながら、顎の動きに関係する首の筋緊張を緩めるための鍼を手首に加えた。

・5~6回目

耳鼻科で処方されていたプレドニン錠の服薬期間が終わった。

4回目からの施術を継続、順調に首肩の筋緊張が緩み頭にあった違和感も感じなくなってきた。

・7回目

前回の施術終了後、耳鼻科で聴力検査をおこなったところ、医師から「回復している」との診断があった。

本人にも回復の自覚があり頭にあった違和感も感じないことから、予防のための鍼施術をおこなって今回の施術は終了した。

使用したツボ

まとめ

今回は、難聴が出現して直ぐに来院されたことが重要なポイントだ。

なぜなら、耳の症状は血行不良が引き起こしているケースが多いからである。

その血行不良は、首肩の酷いこりが原因としてあげられる。

だから、あのまま首肩のこりを緩めず服薬を続けていたら、今回のような早期の改善は見込めなかっただろう。

薬は全身に効果がある。

そのため、首肩にこりがあると肝心の耳にまで薬の効果が届かないのである。

鍼施術によってピンポイントで首肩の筋緊張を緩め、耳周辺の血行を改善したことで難聴が消えた症例だった。

提供:はり・きゅうルーム恵眞道

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