股関節と腰周囲の強いツッパリ感
症状
1年半前お皿を持って立ち上がったときに「ぎっくり腰と思われる」強い痛みが出現。
整形外科の画像診断では骨に異常なし。
自分でストレッチをしたり整体院に長期間通うも、1日経つと「痛みがぶり返した。」
「運動が足りない」と考えフィットネスジムに通いながら改善を試みているが、腰をひねる、椅子に座る・立ち上がるときに股関節周囲と腰周囲に強いツッパリ感が残る。
腰やお尻が痛くなるとつい自分で強くグリグリ押してしまうので、その後吐き気や頭痛、肩こりが起こりやすい。
フィットネスジムで、当院の講演を聞いた経緯で来院。
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来院者
女性
64 歳
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期間
2017年3月 ~ 2017年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
右股関節と腰の動き、尾骨の血流回復を目的とした鍼を、足腰のツボにおこなう。腰を捻る・傾ける可動域が大幅に広がったことを確認して施術を終えた。
2診目、2日間「左股関節付け根がピクピクして歩きづらかった」が、その後動きやすくなる。
右半身に違和感が偏ったので、股関節と胃を調整する腰のツボに鍼をする。
膝裏の緊張が腰の動きを邪魔していると考え膝裏に鍼をおこなうと、腰が楽に反らせるようになり痛みも消失した。
3診目、座って立ちあがる屈伸運動ができるようになった。
お尻の緊張を緩和させる施術を中心に、肩甲骨を寄せることで起こる背中の緊張癖を緩和することで普段からの過剰な背中の緊張が徐々に和らいでくる。
6診目、「力が入り過ぎている」とご自分で分かる機会が増えた。
日常生活で痛みが無くなりトレーニングも快適におこなえていることから、区切りの6回でご卒業頂く。
使用したツボ
まとめ
自分の意図した動きが出来ない状態で動こうとすると、どうしても手先足先の動きになり、体幹(腰)に過剰な負担が掛かってしまう。1年半腰が治らない原因はここにあった。
痛みに惑わされることなく動かせる範囲がどんどん広がった結果、自然に痛みが消えていく経過を辿れたと考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎