訴えずにはいられなかった喉の痛み
症状
膝のケアで通院中の女性。
経過を聞いている時から、声がガラガラで喉が辛そうだった。
薬を飲み、乾燥させないようにマスクを着用するも、1週間たっても緩和されない。
無理ではないかと思いつつ、喉の痛みの感覚が鍼で緩和できないかと訴えずにいられなかった。
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来院者
女性
60 代
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期間
2019年11月 ~ 2019年11月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
膝については、屈曲・伸展動作の調整を目的として臀部と腰に鍼を行った。
また、しゃがむ動作で股関節の屈曲動作に詰まる感覚が残ったため、関連する足の甲へ鍼を行うと膝の屈曲・伸展が楽におこなえるようになった。
主訴である喉の痛みについて調べていくと、首・肩周囲に独特な硬さがみつかった。
この硬さをゆるめるため、両手首に鍼をおこない少し待ったところ、背中から硬さの感覚が消え、それと同時くらいに喉が開いてきた。
喉の調子を確認するため話をすると、ガラガラ声がなくなり話しやすくなっていた。
ヒリヒリした痛みを感じなくなっていたため、喉の施術はこれにて終了した。
使用したツボ
まとめ
定期的にケアさせていただいている膝もそうだが、『座り癖』が関係していると疑った。
立っている姿勢も猫背ぎみ。
仕事でパソコン作業が増えたことから、さらに『座りすぎ』に拍車がかかっていた。
丸く伸びた背中に首が引っ張られることで、顎関節周囲に筋緊張がうまれ気道などが圧迫されていたと考えられる。
鍼をおこなうことで鎖骨や肩甲骨周囲の緊張がゆるみ、首・顎関節周囲にあった圧迫ストレスが軽減され改善できた症例だった。