長時間デスクワーク続きで現れた背中の痛み
症状
新作の発表イベントが急に決まり、製図や発注、会場手配などデスクワークが長時間になっていた。
そのため、通勤時以外に身体を起こしている記憶が殆どなかった。
たまに背伸びしたり、仰向けで寝たりすると背中に痛みを感じる。
妻から声をかけられ、左へ振り向くと詰まった感覚と共に首へ痛みが走る。
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来院者
男性
40 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年7月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
長時間のデスクワーク姿勢から身体を反らす動作に注目し、特徴的な筋緊張がないか調べた。
すると、肩甲骨の外側の筋肉に緊張があることがわかった。
その筋緊張をゆるめるため、腰と臀部にあるツボへ鍼をおこなうと、身体を反らす動作が楽になった。
まだ、首から背中へかけての痛みを訴えているため調べると、ふくらはぎに特徴的な緊張があることがわかった。
この緊張をゆるめるため、足の甲へ鍼をおこなったところ、ふくらはぎがスゥーッと柔らかくなり首を前後に動かすことが苦にならなくなった。
最後に、顔を左へ振り向く動作で詰まった感覚が出現することから、背中に鍼をおこなうと詰まり感が消え、振り向く動作で背後から鼻先が確認できるようになった。
身体を反らしたり、仰向けで横になっても背中に痛みが出なくなったことを確認して、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
長時間、パソコンを覗き込む姿勢を続けていたため、頭の重みを支えるため背中・肩甲骨・腰・臀部・ふくらはぎに大きな負担をかけていた。
それに加え、発注や手配の電話の際、耳と肩に受話器を挟む姿勢をとることもあった。
日頃慣れない仕事をおこなっていたことで、使用頻度の少ない筋肉に疲労が蓄積し痛みが現れていた症例だった。