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症例を投稿した鍼灸院:ゐろは鍼漢院

腰と鼠径部の痛み

腰と鼠径部の痛み

症状

二日前、起床時に腰がズーンと重いことに気がつき、その後、徐々に違和感が増し、腰痛として自覚するようになった。

腰の痛みのため背筋を伸ばすことができず、そのため、気がつくといつの間にか姿勢が前かがみになっている。

その他、歩行時に地面から足が離れる瞬間、鼠径部に鈍い痛みを感じる。

触診をすると、右側の肩胛患部と背中、右鼠径部が左の同部位より、固いことを確認。

  • 来院者

    女性

    60 代

  • 期間

    2018年11月 ~ 2018年12月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    7回

施術と経過

初診:背筋を伸ばすと痛みが惹起されることから、背筋と脊椎の柔軟性に問題があると考え、足と肩甲骨の内側にあるツボの反応を確かめ鍼を行う。

施術直後、背筋を伸ばす動作が幾分スムーズに行える事を確認し、その日は施術を終える。

2診:初診の施術後から翌々日にかけて痛みが徐々に軽減する。背筋を伸ばす動作も違和感は多少残るものの、苦痛を伴うことなく行えるようになる。

しかし、依然として歩行時に起きる鼠径部の痛みは存在するため、足の付け根にある筋肉の緊張を緩める目的で足の甲に鍼を行う。

3診~7診:2診目翌日。歩行時に感じていた、鼠径部の痛みがやや軽減していたと報告を受け、以後、同じ方針で施術を継続したところ、歩行時の痛みや抵抗感が施術を受ける度、軽減していくことを確認。

7診終了後、腰と鼠径部の状態を確認したところ、緊張がすっかり緩み、本人も問題なく動けると言うことを確認し集中的な施術を終了する。

その後は、月に1回程度、疲労回復と再発予防の目的で通院中である。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

腰から足は身体全体を支える土台の役割をになっているため、一箇所に不具合が生じれば、それを庇うように、他の部位が代償的にはたらく。

そのため、痛みを自覚する場所が複数ある場合、原因は同じなのか、それぞれ別の問題が根本にあるのか見極めることが求められる。

本症例は、腰と鼠径部の痛みを誘発する動作を細かく検査し、それぞれの適切な処置をすることで段階的な回復がみられた症例である。

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