NEW開口困難と咀嚼時痛を伴う顎関節症
症状
30代女性が顎関節症の疑いで来院した。2年前から症状があったが、初来院の1週間前から痛みが著しく悪化していた。
口を開けることが困難で、噛む際にも痛みを伴っていた。じっとしている時には痛みはないが、顎を動かすと痛みが出現する状態であった。
この症状により食事が億劫になり、日常生活に支障をきたしていた。2年前に歯科医院で顎関節症の疑いと診断されていた。また、朝起きた時に左側頭部が痛むことが多いという関連症状も訴えていた。
初診時の触診では、口を開けた際に指2本分しか開かず、左の頚部から肩甲間部にかけて強い緊張が認められた.
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2025年7月 ~ 2025年7月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
2回
施術と経過
初回施術では、背中と手と腰部のツボに鍼をした。施術直後、大きく口を開けられるようになり、噛む時の痛みも軽減したが、多少の痛みは残存していた。2回目の施術時に確認したところ、症状の戻りは見られなかったため、残存する痛みに対して施術を行った。2回目以降は咬筋と側頭筋の緊張を取ることを方針として施術を進めた。2回目の施術でほぼ痛みが消失し、起床時の側頭部の痛みも見られなくなったと後日連絡があった。合計2回の施術で大幅な改善が得られ、施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、2年前から続く顎関節症の疑いに対して鍼施術を行い、2回の施術で顕著な改善が得られた事例である。初回施術で開口制限と咀嚼時痛が改善し、2回目の施術で咬筋と側頭筋の緊張緩和を図ることにより、ほぼ痛みが消失した。また、随伴していた起床時の側頭部痛も消失し、食事が億劫という日常生活への支障も解消された。顎関節症の疑いに対して、局所だけでなく頚部から肩甲間部の緊張にもアプローチすることで、短期間での症状改善につながったと考えられる。施術後の症状再燃もなく、良好な経過を辿っている。
















