NEW右耳の聴力低下と耳鳴りが残る突発性難聴
医師による診断:突発性難聴
症状
40代男性が右耳の聴力低下、閉塞感、耳鳴りを主訴に来院した。来院2週間以上前から耳の詰まった感じや聴力の低下を自覚していたが、医療機関は受診していなかった。症状出現から10日後に病院を受診し、突発性難聴の疑いと診断され、ステロイド治療を開始した。ステロイド治療後、聴力の体感は20%から50%程度まで上昇し、耳鳴りは最初よりは減少したものの残存していた。症状は常に存在し、聴力の低下によって生活の質は著しく低下していた。なお、1型糖尿病の既往があった。
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来院者
男性
30 代
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期間
2023年7月 ~ 2023年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の触診では、翳風付近の詰まった感じ、顎および肩の緊張が確認された。骨盤、手、脚のツボに鍼をした。2回目の来院時には、耳閉感の消失と聴力の回復が確認されたため、施術を終了とした。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
突発性難聴の疑いに対してステロイド治療を受けたものの、聴力低下と耳鳴りが残存していた症例である。初診時に翳風付近の詰まり感や顎、肩の緊張を認め、骨盤、手、脚のツボへの施術を行った。2回の施術で耳の詰まり感が消失し、聴力の回復が得られた。突発性難聴に対する鍼施術は、局所の循環改善や全身調整を通じて、薬物療法後の残存症状の改善に寄与する可能性が示唆された。






















