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症例の鍼灸院:はりきゅうルーム カポス

NEW不眠を伴う両耳の突発性難聴後の耳鳴り

   

NEW不眠を伴う両耳の突発性難聴後の耳鳴り

症状

鍼灸の症例「不眠を伴う両耳の突発性難聴後の耳鳴り」(JR品川駅/東京都品川区)

4年前から聴力低下とともに耳鳴りが出現している。元々右の耳鳴り、発症から数カ月後に左耳鳴りも出現。現在は両耳に症状があり、右耳は「キーン」、左耳は「ボー」という音が聞こえる状態である。特に夜間の静かな時間帯に症状が顕著となり、入眠困難を引き起こしている。過去に3度の突発性難聴の既往があり、その都度投薬により回復している。今回も突発性難聴の疑いと診断され、投薬治療により聴力は一定程度回復したものの、耳鳴りの症状が残存している。また、頭痛やめまいも併発している。

  • 来院者

    女性

    50 代

  • 期間

    2024年10月 ~ 2025年1月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    8回

施術と経過

初診時、右側の頸部に著明な緊張が認められた。また、呼吸が浅い傾向も確認された。頸部周辺のツボへの施術と呼吸の改善を目的とした施術を実施した。初回施術後は1~2日程度症状の改善が見られたが、その後風邪罹患や家庭でのストレスにより症状が悪化した。3週間の休養期間を経て施術を再開し、初回と同様の方針で継続的に施術を行った。徐々に耳鳴りの自覚症状が軽減し、睡眠状態も改善。計8回の施術で大幅な改善が得られた。

使用したツボ

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まとめ

耳鳴りを伴う突発性難聴の疑いに対して、頸部の緊張緩和と呼吸の改善を主眼とした施術アプローチを行った症例である。症状は両耳に出現していたが、先に発症した右耳側の頸部に特に強い緊張が認められたため、右側を中心としたアプローチを行った結果、右耳の症状改善とともに、後発の左耳の症状も同時に改善が見られた。一時的な体調不良による症状悪化はあったものの、継続的な施術により症状は段階的に改善した。特に夜間の耳鳴りが軽減し、睡眠の質が向上したことで、日常生活の質的改善にもつながった。本症例では、耳鳴りに対する直接的なアプローチだけでなく、頸部の緊張緩和や呼吸の改善といった全身的なアプローチが有効であることが示唆された。

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