サッカーのプレー中に左股関節が痛む
症状
大学でサッカーをされている方。
昨年、サッカーの練習中左股関節が突然痛み始めた。
病院に行き、肉離れという診断を受けた。
週に1度接骨院に行き電気治療を受けているが改善がみられない。
だましだましプレーを続けてはいるが股関節以外に腹筋も痛み始めた。
何か対応しないといけないと思い、鍼灸が良いという話を聞きご来院された。
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来院者
男性
20 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年7月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
既往をお聞きすると股関節を痛める前に足を痛めていた事がわかった。
足ー膝ー股関節の連動がよくないため痛みが出ているのではないかと仮説を立てて行うこととした。
痛みがある動きはボールを蹴る場面で利き足が右なので軸足である左脚に踏み込み、体重をかけた時。
走るコースを変更する切り返しをした時。
以上で痛みが強く出る。
仰向けになり、左右股関節を曲げてもらうと左側を曲げた時に股関節前側が痛む。
左右大腰筋の筋力検査をしたところ左の大腰筋は負荷をかけない状態でもあまりこらえる事ができなかった。
それぞれに対応する足背のツボに鍼をした。
その後左股関節を曲げても痛みがなくなり、左大腰筋にもしっかりと力が入るようになった。
下腹部の違和感もなくなった。
次に股関節の前側が楽になったと思ったが股関節の外側が気になるとのこと。
仰向けになり股関節を外に開いたり、内側に入れたりすると股関節の外側が突っ張る。
膝の外側のツボに鍼をした。
その後股関節を内外に動かしても突っ張り感はなくなった。
少しお尻の外側の筋肉が硬い気がするので脊柱の反応を確認し、手首のツボに鍼をしてお尻の外側の筋肉の硬さを緩めた。
それ以来難なくサッカーができているという連絡が入った。
また気になるときにご利用いただく形となった。
使用したツボ
まとめ
既往を考え足部ー膝ー股関節にアプローチを行った。
股関節痛は股関節だけをみていても変化はない事が多い。
そのため広くみていく事が大切。
特に学生さんの場合、在学中の期間は有限。
早期解決を図るという点では鍼灸はベターな選択と私は考える。