ウワーンと音が割れる耳鳴り
症状
1週間前、朝起きるとウワーンウワーンと音が割れる耳鳴りを感じる。
ご主人の低い声が聞こえにくくなっており、耳鼻科を受診すると低音の聴力レベルが下がった「突発性難聴からくる耳鳴り」と診断を受ける。
ステロイド、ビタミン薬治療を1週間おこない、聴力レベルの数値は良くなる。
低音レベルの難聴、耳鳴りは続いているので、娘さんに鍼灸が突発性難聴・耳鳴りに効果があるらしいと教えてもらい、鍼灸専門の当院へ来院。
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来院者
女性
70 歳
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期間
2017年12月 ~ 2018年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
お孫さんを預かって抱っこする機会が多く、右肩甲骨の痛みが強くなっていた。
背骨の側弯症状(右側)もあり、耳鳴りに関連が深い肩・首のコリを強く感じる。
お尻と足のツボを使って対象のコリを緩め、抱っこし続けた手の緊張緩和を目的に、手の甲に鍼をおこない仕上げた。
初診後、娘さんから高気圧酸素療法を勧められ約2週間入院。
低音聴力レベルに変化はあるも、平均聴力レベルは左右ともに低下。
退院後、下痢気味・手足が冷たくなる・夜足がつる・低音の詰まった感覚が強くなる。
2診目、肩・首のコリは存在。前回同様の施術に足のツボを使ってお腹の調整を働きかける。
3診目、下痢症状が改善。生野菜を食べると頭の中で音が割れたように響く。
4診目、生野菜の音は響かなくなるが、ショッピングモールで周囲の雑音が大きく聞こえる。
7診目、引越しの手伝いをして腕が疲れるも、頭の響き、周囲の雑音の音が小さくなっている。
身体を動かす気力が出ず発症後から行けてなかった、ピラティス講座へ先週から復帰。
検査結果で右の低音、左の高音レベルの数値は改善の余地があるものの、平均聴力レベルが安定したため、自覚症状がほぼ消失。
本人の要望により、ご卒業いただく。
データ
使用したツボ
まとめ
お身体の構造・性質に原因は必ず潜んでおり、人間は動く生き物である以上、日常を過ごしながらサポートを受ける方が、発現と収束を経た自然な経過を辿れると考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎