「ピー」となる高音の耳鳴り
症状
1ヶ月前仕事終わりに突然「ピー」という高音の耳鳴りが聞こえるようになり、帰宅後家族との会話が聞きづらくなっていた。
翌日耳鼻科に行き、「突発性難聴・耳鳴り」と診断を受け1週間分のステロイド薬とビタミン剤が処方される。その後1ヶ月間は、ビタミン剤とストミン、黄連解毒湯を服用するも変化はみられない。医師から「生活に支障がない音域なので諦めましょうか。」と言われる。
日常生活に加えて職場の伝達も聞こえなく困っていたときに知人に鍼のことを聞き、ネットで調べて来院。
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来院者
男性
37 歳
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期間
2018年2月 ~ 2018年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
耳への血流を妨げる特徴的な肩・首の緊張が3ヶ所みられたので、お尻と足、手の甲のツボを順々に使って、対象の緊張が緩和していることを共有し施術を終える。薬の服用も中断。
2診目、耳鳴りの音が「ピー」→「サー」に変わり、同僚の話し声も聞こえるようになり大幅に緩和したと感じる。
5診目、耳の感覚が戻ってきた。お腹の緊張に対して、肘とスネのツボに鍼をおこなうとお腹がが緩和。
7診目、突発性難聴・耳鳴りを発症してから車でクラシックしか聞けなかったのが、好きなB’zの曲が快適に聞けるようになる。
9診目、多忙な仕事と花粉症の影響で両鼻が詰まり一時的に「キーン」と音が鳴り、調子が悪い日もあった。
12診目、施術を重ねることで花粉症も翌日に持ち越すことがなくなり、耳症状・花粉症共に日常に支障がないレベルに回復したため、ご卒業いただく。
使用したツボ
まとめ
突発性難聴・耳鳴りの原因で多いのが、お尻の緊張である。今回は花粉症の時期とも重なり、回復寸前で一時悪化することもあったが、積み重ねた治療は嘘をつかないことが証明できた症例である。
担当スタッフ
紅露 啓太郎