NEW船酔いのようにフワーっとしたりグルグルするめまい
症状

朝起きた時のグルグル回る回転性めまいや、寝返り時の嘔吐を伴うめまい、船酔いのような浮動性めまいなど、様々な性質のめまい症状が出現していた。3年前から2、3ヶ月おきに発症していたが、半年前からは毎月発症するようになっていた。症状は1日中続くこともあれば午前中のみの場合もあり、重症時は3日間続けて嘔吐することもあった。医療機関では良性発作性頭位めまい症の疑いと診断され、エプリー法を指示されたが、吐き気が強く実施できない状態であった。また、首のこりと痛みを伴っていた。
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来院者
30 代
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期間
2024年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初診時、首と背中に特徴的な緊張感があり、頸部の可動域制限と動作時痛が確認された。首の緊張緩和を目的に手、足首、すねのツボ、背部の緊張緩和のため手首と背中のツボに施術を行った。初回施術後、頸部可動域が改善し、肩の痛みは10から4に軽減した。週1回のペースで計6回の施術を実施し、頭部と肩の違和感が軽減。動作時のめまい症状も徐々に改善がみられ、5回目の施術でめまい症状は消失した。施術期間中に出現した腰痛と生理痛に対しては、腰部と下腹部の緊張緩和を目的としたツボを用いて対応した。
使用したツボ
まとめ
めまい症状に対して、首や背部の緊張緩和に焦点を当てた施術アプローチが有効であった。特に首周りの緊張緩和により、めまい症状の改善が得られた点は重要である。初回施術から症状の改善が見られ、継続的な施術により5回目で症状が消失したことから、めまいに対する鍼施術の有効性が示唆された。また、施術期間中に出現した腰痛や生理痛に対しても、各部位の緊張緩和を目的とした施術で対応できた点も特筆すべき点である。
担当スタッフ
那須あゆ美