NEW首肩の緊張を伴う顔面の違和感
症状

3週間前から左側の口に異常が出現し、範囲が徐々に左まぶたに広がっていった。症例者の母が数年前に顔面神経麻痺を経験していたため、同様の症状を懸念し、脳外科でMRI検査と血液検査と神経、血管の検査を受けたが、異常は認められなかった。首と肩に緊張が見られ、顔面神経麻痺の疑いが考えられる状態であった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年2月 ~ 2024年6月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
顔の筋肉の緊張を緩和することを目的として、背中と手のツボに施術を行った。初回施術後、手のピクピクする症状の頻度は減少したものの、範囲が広がったような自覚があった。顔面神経麻痺の疑いがあることを考慮して施術を継続したところ、症状は消失した。
使用したツボ
まとめ
左まぶたの異常を主訴とする本症例では、家族歴から顔面神経麻痺への不安を抱えていたが、MRI検査で器質的な異常がないことが確認された。首肩の緊張に着目し、背部と手のツボへの施術を行ったことで症状の改善が得られた。このことから、顔面の異常感には全身の筋緊張状態が影響している可能性があり、局所だけでなく全身的なアプローチが有効である可能性が示唆された。また、早期発見・早期施術が症状の重症化を防ぐ上で重要であることが確認された。