2週間前からの喉のイガイガ・声が出しづらい
症状
季節の変わり目や風邪症状が治まった後など喉の違和感がよく起こりいつも一週間ほど続く。今回はいつもと違い2週間ほど長引いている。喉にはイガイガとした違和感が常時存在し、声が出しづらく、夜になると空咳が増える。今まで症状が軽かった時にはのど飴・トローチや喉スプレー、それらで対応できないときには市販の漢方薬と自分の中でステップを踏んでいた。ただ、どんな手段を試しても効果がえられず次第に不安感も強まり、眠れない日が2日続いた。本人の希望でこのようなご時世(新型コロナウイルス)で病院に掛かることに抵抗があり、家族がインターネットで調べ当院へ連絡をいただいた。
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来院者
女性
70 代
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期間
2020年5月 ~ 2020年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
眠れていないためか背中の緊張が強く、首回りも緊張が強かった。腰~臀部・ふくらはぎ~足先にかけて冷えていて本人には自覚はない。
そこで足のツボを使い、喉の緊張を緩めた。次いで手の甲にあるツボを使い首の筋肉を緩めた。背中の緊張には腕にあるツボで対応した。10分置鍼し、起き上がると喉の違和感の消失、声も施術前よりも出しやすくなっていた。このときに首の動きを確認すると上を向いたときに後頭部と頸部の境目での詰まりを訴えていた。そこで仙骨のツボに鍼をすると可動域を取り戻した。声もより出しやすくなったことを確認し、1回目を終えた。
2回目、『空咳もなくあれからぐっくり眠れている』とのこと。
やや前回の緊張が残っていたため同様の施術をすることで取り除いた。経過良好のため施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
首周りの緊張により熱が溜まっていると考えると喉の違和感・足の冷えもイメージがしやすい。それに頸椎と胸椎の境目は、体幹と脚の境目である鼠径部と連動していることから腰部の冷えも納得できます。
本件は頸部の緊張を解すことで、主訴である喉の違和感に対してアプローチしそれより起こっていた不眠に対しても好影響が出ました。
担当スタッフ
洲崎 和広