ピクピクが止まらない
症状
来院1か月前から顔の右側に違和感を感じ始めた。そのうちにまぶたがピクピクとし始めその範囲がだんだんと広がっていった。脳外科を受診し検査の結果異常がないことが分かり投薬治療を1か月したが症状が治まることはなかった。ピクピクの為か右側だけ顔が動かしづらい感じもする。再診時にこのまま治らなければ手術が必要だといわれ非常に不安を感じていた。インターネットで顔面痙攣、顔面神経麻痺のことを検索したところ当院のサイトにたどり着き来院。初診時、右側全体のピクピクが見た目に明らかに確認できた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2019年10月 ~ 2019年11月
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頻度
週2~3回
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通院回数
8回
施術と経過
顔の症状と関わりの深い首や背中をよく観察してみると、後頭部から肩にかけて強い筋緊張が確認できた。後頭部の緊張を緩めるために腰にあるツボに鍼をして再びさわるとしっかりと緊張が緩んでいることが確認できた。続けて、首の前側、首の斜め後ろを緩めるツボに鍼をして確認するとピクピクは止まらないが顔全体が軽く感じるようになった。同様の施術を1週間に2回の頻度で行い、施術を重ねるごとにピクピクとする痙攣が軽減していき8回の施術時にはほとんど気にならなくなったので施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
顔面の痙攣は表情筋を支配している顔面神経が首周りの筋肉の緊張により圧迫されていることから正常に機能していないことと考えられる。精神的に緊張状態にある時にピクピクが強く起こることから、精神的に緊張すると無意識に筋肉にも力が入るため、より圧迫された結果であることが推測される。同様に顔面の動かしづらさも首回りの緊張が原因であったことから、痙攣と動かしづらさ同時に解消することができた。
担当スタッフ
渡辺拓朗