急に立ち上がって引き伸ばした膝に出現した痛み
症状
長時間、足を組んだ状態から立ち上がった。
その瞬間、左膝が上手く伸びず「ズキッ」とした痛みが出現し、その後しばらく歩けなくなった。
整形外科では異常が見つからず、整体院でリハビリを行うも腿を持ち上げられず左足を引き摺って歩いている。
膝の曲げ伸ばしに関係する屈伸や、階段の上り下りの動作で最も痛みは出現。
左足だけで立とうと試みると膝が踏ん張りきれずよろけてしまう。
夜寝返りしたんだなと分かるくらい、痛みで目が覚めることがある。
-
来院者
女性
50 代
-
期間
2019年9月 ~ 2019年9月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
2回
施術と経過
【初回】
膝の曲げ伸ばしがしづらいことから、この動作に関連すると思われる筋肉を調べてみた。
すると、特徴的な腿の筋緊張がみつかった。
その筋緊張をゆるめるため、臀部と腰にあるツボへ鍼をおこなったところ、左足へ体重をかけながらしゃがみ込むことが楽に出来るようになった。
【2回目】
膝の曲げ伸ばし動作が少し重くなり、臀部から膝裏、足の甲へかけてしびれを感じるようになっていた。
前回同様、臀部と腰に鍼をおこなったところ、膝への心配は消失したがしびれの感覚はまだあった。
しびれのポイントからその特徴をおって調べたところ、仙骨付近に独特な緊張がみつかった。
その緊張をゆるめるため、右足のふくらはぎのツボへ鍼をおこない暫く置くと、次第にこの感覚は消えていった。
左足へ体重を乗せる。屈伸をしてみる。
この両動作で膝に痛みが出現せず、しびれも感じることはなかったため、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
膝に痛みが出現すると、その膝にばかり注目してしまいがちだ。
しかし、膝も全身の至る所の関節と協調して動作している。
今回は下半身、特に体幹の協調が関係していた。
腰、臀部の緊張をすばやく気付けたことで、早期改善に繋がった症例だった。