掃除中に痛めたぎっくり腰
症状
来院前日、お風呂の浴槽を洗っている最中に腰を痛めた。
痛みに左右差はなく、骨盤のあたりが、ピキっと痛む。
以前にも同じ状況で腰を痛めた経験があり
その時は一晩経てば、痛みが治まったが、今回は翌日も痛みが引かず、座位でも、立位でも痛みを感じる。
お辞儀をして姿勢を戻す時、ベッドから起き上がる時が一番辛い。
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来院者
男性
40 代
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期間
2019年6月 ~ 2019年6月
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頻度
ほぼ毎日
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通院回数
3回
施術と経過
痛みが誘発される状況から、痛みの原因は胸椎周辺にあると考え、丁寧に観察したところ、肩甲骨の高さに位置する胸椎の動きが悪かった。
そこで左手に鍼をしたところ、胸椎の動きが滑らかになり、お辞儀が楽にできる様になったため、初診はここで終了した。
2診目。お辞儀の時に起る痛みは半減したが、初診施術後は椅子から立ち上がる瞬間の痛みが一番きになる。
痛みの場所を再度確認したところ、初診時は骨盤全体が広範囲に痛むということであったが、仙腸関節の辺りに痛みが限局されていた。
仙腸関節のあたりに特に痛む一点を確認し、同部位を緩める目的で肩と肘に鍼を行ったところ、椅子からスムーズに立てるようになった。
3診目、痛みの程度は7割方改善していたが、痛みの場所が少し下に移動したように感じる。
2診目に痛みを訴えた仙腸関節の一点より、下の仙骨の部分に痛む場所を確認し、肩甲骨の内縁の緊張部位に鍼をしたところ、痛みが軽減したので施術を終了した。
3診目の夜と、翌朝に電話にて症状を確認したところ、3診の施術後痛みが、大幅に軽減したとの報告を受け、更に3日後痛みが再発していないことが確認できたので施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
典型的な急性腰痛である。
初診時は生活に支障を来す程の痛みであったが、早期に集中して施術を行うことで速やかな回復がみられた。