腰が痛くてかがめない
症状
2日前の午前中に、特に思い当たる原因なく腰が痛み始めた。時間が経つにつれ痛みが強くなり、腰を曲げ伸ばしすることが困難になった。特にかがむと痛みが激しい。発症した翌日の午前中に整形外科を受診、腰のレントゲンを撮ってもらった。「骨には異常がない」と言われ、注射を打ってもらったが、痛みは若干減った程度だった。
子育て中なので、少しでも早く症状を改善したいと思い、インターネットで検索して見つけた当治療室に来室した。
-
来院者
女性
40 代
-
期間
2018年10月
-
頻度
ほぼ毎日
-
通院回数
2回
施術と経過
症状を確認するために動いてもらうと、前屈20°で痛みのため動作が制限される。腰背部の筋緊張が強く、後屈もほとんど出来ない。座位・臥位とも痛みはあまり変わらず、「体幹を地面に対して垂直に保っているのが一番痛みが少ない」とのこと。
現時点でまだ患部に強い炎症があると考え、手のツボに鍼をした。再度動作を確認すると、腰椎の左側に強い痛みがあることが分かったので、下肢のツボ2か所に鍼をしたところ、前後屈の可動域が広がり痛みは来院時の3割程度となった。
2診目も同様の施術を行った。前後屈はさらにスムーズになったが、腰を右にひねった時の左腰部の痛みが残った。そこで左下腿に鍼をすると、その痛みも消失した。かがんだ時の痛みもなくなり、日常生活にはほぼ支障がない状態となったので、2回の施術で終了とした。
使用したツボ
まとめ
体を動かした時の痛みを避けるために、無意識に腰背部の筋肉を緊張させていた。発症後あまり時間が経っていない時は、患部に炎症が残っていることが多い。このような場合は、まず炎症の軽減を考え、その上で腰痛の原因となった部位(この症例では左下腿の緊張)を施術することが大切である。