NEW口の開きにくさと顎周辺の痛み
症状
20代女性が左顎の痛みを主訴に来院した。1ヶ月前から症状が出現し、発症してからは症状の変動はなく持続していた。口を大きく開けることができず、食事の際に支障をきたしており、以前のように食事を楽しめない状態であった。また、顎を開ける際には顎だけでなく耳周辺にも痛みが生じ、時折頭痛も伴っていた。初診時の触診では、左顎関節周辺および胸鎖乳突筋のラインに硬さが認められた。実際に開口してもらうと、指2本分程度しか口が開かない状態であった。
-
来院者
女性
20 代
-
期間
2025年9月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
2回
施術と経過
顎関節周辺を緩めることを目的に、手のツボや腰部のツボに施術を行った。初回施術直後は、なんとなく良くなったという感覚程度で、大きな変化は感じられなかった。しかし、2回目の来院時には「もう大丈夫」との報告があり、症状の大幅な改善が確認された。2回目の施術では、顎関節周辺の状態を確認しながら、症状の再燃を防ぐために初回と同様の方針で施術を行った。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現はなく、概ね1回の施術で症状は改善した。
使用したツボ
まとめ
1ヶ月前から持続していた左顎の痛みと開口制限に対し、手のツボや腰部のツボを用いた施術を行った。初回施術直後の変化は軽微であったが、2回目の来院時には症状の大幅な改善が確認された。顎関節周辺の硬さに対して遠隔部位のツボを用いることで、顎関節周辺の緊張が緩和され、開口制限や随伴する耳周辺の痛み、頭痛も改善したと考えられる。2回目の施術では再燃予防を目的に同様のアプローチを行い、その後症状の再発はなかった。顎関節の症状に対して、局所だけでなく全身的なアプローチが有効であることが示唆された症例である。



























