NEW妊娠29週で診断された逆子と腰痛
症状
妊娠29週で「逆子」と診断された。来院2週間前から胎児が逆子と診断され、激しい胎動はあるものの自然に正常頭位には戻らない状態が続いていた。2回目の出産であり、前回の妊娠時と比較してお腹の張りが強く、歩き始めの際に腰部にズキッとした痛みを感じる状態であった。初診時の所見では、妊娠週数に比してお腹の張りが顕著で、腰方形筋に強い緊張が認められた。
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2024年8月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
2回
施術と経過
お腹の緊張緩和を目的として足のツボに施術を行い、腰方形筋の緊張緩和のために臀部のツボを用いた。また、骨盤周囲の緊張緩和を目的として足のツボにも施術を実施した。初回施術後、お腹の張り感が軽減し、それまでの苦しさが改善された。2回目の施術では、1回目と同様の施術に加えて、お腹の冷えの軽減を目的として足のツボに鍼をした。その結果、お腹の張り感と腰痛が改善され、日常生活の快適性が向上した。2回目の施術後の産婦人科検診にて、胎児が正常頭位に戻っていることが確認された。
使用したツボ
まとめ
本症例では、妊娠29週での逆子に対して、お腹の張りと腰痛の緩和を主目的とした施術を行った。特に足のツボと臀部のツボを用いた施術により、お腹の張りと腰痛の改善が得られ、結果として胎児が正常頭位となった。妊娠中の逆子に対する施術では、母体の緊張や痛み、冷えなどの緩和をすることで、結果的に胎児の体位も改善する可能性があることが示唆された。また、冷えへの対応を含めた総合的なアプローチが効果的であったと考えられる。今後も母体の症状緩和を主眼に置いた施術方針が有用であると考えられる。