腰痛が原因と思われた膝の痛み
症状
1週間前より、左膝が痛い。
はじめは、階段の昇降時のみ痛みを感じていたが、来院する前日より、歩行時にも痛みを感じるようになった。
膝を伸ばしていれば、痛みを感じないが、座る時など膝を曲げる時に痛みを感じる。
このままでは、仕事にも支障がでるとおもい、来院。
その他の症状:母の介護などの影響もあり、以前より、右側の腰を痛めやすい
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来院者
50 代
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期間
2019年3月 ~ 2019年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
初回)左膝を触診にて確認すると、膝全体がうっすらと腫れ、特に膝蓋骨(膝のお皿)の上と大腿部外側(太ももの外側)に沿って熱を強く感じた。
膝周りの炎症を緩和する目的で、膝と機能的に関係が深い、臀部の緊張部位に鍼を行ったところ、少し膝の曲げる動作が楽になる。
その後、大腿部(太もも)外側の緊張を取るために、背中の反応点に鍼を刺し、この日は施術を終了した。
2回目)初回に比べ、膝の腫れが軽減していることを確認。初回で使用したツボに加え、膝裏の反応点に鍼を行い施術を終了する。
3回目)施術後3日間は膝の痛みを感じる事も無く過ごせたが、2回目の施術四日後あたりから、また、膝を曲げる動作が辛くなる。
以前より持病であった、腰の症状に注目し、右腰痛緩和の目的で、右の臀部に鍼を行う。
以後6診まで、右の腰臀部の施術をおこなったところ、腰痛の軽減と共に左膝の症状も安定しいった。
6回目の施術10日後にあたる、7回目の来院時。左膝に違和感は少し残るが、気にすることなく、日常生活が送れるということで、腰痛予防のエクササイズを指導し、施術を終了した。
現在は健康増進と腰痛膝痛予防のために、1ヶ月に一度通院中である。
使用したツボ
まとめ
施術開始前半は、患者の訴える、膝の痛みに注力して、施術を行っていたが、痛みは軽減するものの、数日後に痛みが戻ってしまうことから、原因は左膝以外にあると考えた。
4診目以降、左膝の痛みは、右腰の痛みを庇うために、左に過度の体重をかけた結果発生したと考え、腰痛の施術を中心に行っていったところ、膝の痛みはぶり返すことなく、改善した。