立ち上がる際に出現する臀部の痛み
症状
座った姿勢から立ち上がる際、右側のお尻から腰へかけてズキンと痛みが走る。
そのため何かに掴まらないと、右足に力が入りにくく痛みで立ち上がることが出来ない。
痺れや麻痺といった症状は出現していなかった。
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来院者
男性
50 代
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期間
2019年1月 ~ 2019年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
この症状の性質を調べるため立ち上がり動作を行っていただくと、膝周囲に筋緊張がみつかった。
この筋緊張を緩めるため腰にあるツボへ鍼を行うと、膝の曲げ伸ばしが楽になり立ち上がる際の臀部が軽くなった。
だが、痛みの範囲が狭くなり残ったため再度調べると、臀部に繋がる肩の筋肉に緊張があった。
その肩の緊張を緩めるため足に2本鍼を行ったところ、何かに掴まることもなく立ち上がれるようになった。
立ち上がる際、足先に力が入りにくかったため、この動作に関係する腰に鍼を行うと、足に力が伝わるようになった。
症状が出現しなくなったことから、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
臀部は上半身と下半身の動作を繋ぐ要。
肩とふくらはぎの筋緊張が続き、繋ぎ役の臀部が悲鳴をあげていた。
主訴である臀部だけに気をとられず、膝を中心に各関節を丁寧に観察することで初手がスムーズに行えた。
その後も、肩の筋緊張を見逃さなかったことが大きかった。
運動単位で調整をかける整動鍼ならではの症例だった。