PC入力作業で出現した右肩痛
症状
年末に差し掛かり、仕事でパソコンを使った入力作業が立て続きに発生していた。
入力作業中に右肩の重だるさを感じていたが、それだけだったこともありあまり気に留めていなかった。
1週間前から、肩こりだろうとほぐすために肩を回してみたところ、「イタッ!!」と自然に声が出てしまう痛みを感じるようになった。
40代に「四十肩」を経験し整形外科に通っていたことから、「またあの日々が続くのか」と不安になり妻に相談。
ちょうど最近、妻が通いだした鍼灸院があるというので電話で相談してみた。
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来院者
50 代
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期間
2018年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
この症状特有の性質がないか調べると、腕を頭上へ前から挙げる(屈曲)、真横から挙げる(外転)動作が行いにくいことがわかった。
肩の屈曲動作に関係する筋肉を調べたところ、股関節に筋緊張がみつかった。
この筋緊張を緩めるため、腰にあるツボへ鍼を行うと腕を前から頭上へ挙げる動作が楽になった。
まだ、腕を横から頭上へ挙げづらいことから、さらに調べると、腰と骨盤の境目付近に独特な筋緊張がみつかった。
その筋緊張を緩めるために背中に鍼を行ったところ、外転動作がスムーズに行えるようになった。
今回のキッカケとなった肩を回す動作を試すと、少し引っ掛る感じが残っていた。
その引っ掛る感覚と筋肉の関係を調べると、身体の捻じれを示す筋緊張が背中にみつかりスネにあるツボへ鍼を行うと引っ掛る感覚は消失した。
肩の屈曲・外転、回す動作で症状が出現しなくなったことから、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
症状が出現していた肩だけに囚われず、パソコン入力作業中の姿勢などを参考に、肩関節の動きに関係する筋肉の緊張を調べることで速やかに改善できた症例でした。