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症例の鍼灸院:鍼灸院ひなた 清澄白河

NEW立ち仕事で何度も腰を反りたくなる重だるい腰痛

   

NEW立ち仕事で何度も腰を反りたくなる重だるい腰痛

症状

鍼灸の症例「立ち仕事で何度も腰を反りたくなる重だるい腰痛」(清澄白河)

症例者は5年前にぎっくり腰を経験し、その以前から腰痛に悩まされていた。反り腰の姿勢があり、2~3ヶ月前にも再びぎっくり腰を起こしている。腰全体に重だるさを感じ、何度も腰を反りたくなる症状が特徴的である。特に長時間の立ち仕事や連勤が続いた際に痛みが増強する。この腰痛は仕事中の苦痛となるだけでなく、睡眠の質にも悪影響を及ぼしていた。過去にマッサージを受けたことはあるものの、症状は改善せず、常に腰痛を気にする状態が続いていた。初診時の所見では、腰を反る動作の方が楽であり、左股関節の内旋制限と脊柱起立筋の緊張が認められた。

  • 来院者

    男性

    50 代

  • 期間

  • 頻度

    月3回程度

  • 通院回数

    10回

施術と経過

初回施術では、下腿のツボに鍼をして腰椎周囲を緩め、可動域を改善する施術を行った。初回施術後、腰の重だるさの程度が軽減し、前屈動作がしやすくなるという変化が見られた。2回目以降は、腰椎の可動域をさらに改善させることを目標とし、内臓疲労に起因すると考えられる冷えに対して、胃腸へのアプローチも加えた。施術を重ねるごとに、痛みの頻度と質が変化し、以前は仕事中に何度も腰を反っていたが、その必要性が減少した。大幅な改善までには4~5回の施術を要した。腰痛が気にならなくなった一方で、シフト制勤務による不規則な睡眠時間のため、寝つきの悪さや中途覚醒が新たな悩みとして現れた。そのため、睡眠の質の改善に向けた施術も併せて行い、徐々に途中覚醒が減少してきた。

使用したツボ

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まとめ

本症例は、長年の腰痛と反復するぎっくり腰に悩まされていた症例者に対し、下腿のツボへの施術により腰椎周囲の緊張を緩和し、可動域を改善させるアプローチを行った。さらに、内臓疲労からくる冷えに着目し、胃腸への施術を併用することで、4~5回の施術で大幅な改善が得られた。腰を反る頻度が減少し、仕事中の苦痛も軽減された。腰痛の改善に伴い顕在化した睡眠の質の問題に対しても施術を行い、途中覚醒の減少という成果が得られた。本症例では、局所的な筋緊張の緩和だけでなく、全身状態を考慮した多角的なアプローチが有効であったと考えられる。今後も睡眠の質のさらなる改善に向けた継続的な施術が望まれる。

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