NEW座位や歩行後の足部から臀部への放散痛
症状

1か月前より、長時間の座位から立ち上がる際や長時間歩行後に左足の甲(第4、第5中足骨付近)から痛みが出現し、徐々に左大腿外側から仙腸関節にかけて鈍痛が広がる状態である。動けないほどの痛みではないものの、痛みによる精神的な負担から活動意欲の低下がみられる。また、左踵内側にも痛みを伴っている。医療機関での受診歴はない。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、左側の大腿外側から臀部にかけての筋緊張が右側と比較して顕著で、左股関節の内転および屈曲の可動域制限が確認された。施術では、足の甲、腓骨頭、仙腸関節付近、腰椎付近のツボに対して鍼をした。初回施術後、全ての痛みが消失し、体が軽くなったとの報告があった。施術3日後の経過では、心身ともにリラックスした状態が継続しており、メンテナンス目的での定期的な通院希望があった。
使用したツボ
まとめ
長時間の座位や歩行後に誘発される足部から臀部への放散痛に対して、足部から腰部にかけての複数のツボへの鍼施術が著効を示した。初回施術で症状が消失し、その効果が持続したことから、症状の原因として筋緊張の亢進や関節可動域制限が考えられる。今後は症状の再発予防とコンディション維持を目的とした定期的なケアが有効と考えられる。
担当スタッフ
中山かおり