NEWデスクワークで増す坐骨の鈍痛
症状

デスクワークやゲームなど長時間の座位姿勢により、右の坐骨部に痛みを自覚するようになった。特に椅子に座っている時間が長くなると徐々に痛みが増強し、仕事やゲームへの集中を妨げている。痛みのある部位には指で押すと圧痛があり、股関節の外旋時に突っ張り感を伴っていた。また、時折股関節前面や腰部にも痛みが出現することがある。医療機関での受診歴はない。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初診時の所見では、股関節の屈曲や伸展では特に異常は認められなかったが、外旋時に痛みの出現する部位に突っ張り感があり、触診にて筋の緊張も確認された。腰部と大腿部のツボに対して鍼施術を行ったところ、座位時間が延長しても気にならない程度まで症状は改善した。1週間後に一時的な症状の再発を認めたものの、腰を伸ばしたり適度に体を動かすことで数分程度で痛みは消失するようになった。計5回の施術を行い、その後3ヶ月経過しているが症状の再発は認められていない。
使用したツボ
まとめ
長時間の座位姿勢による坐骨部周囲の筋緊張が症状の主な原因と考えられる。鍼施術により即時的な症状の改善が得られ、その後も適度な運動や姿勢の調整により症状をコントロールできるようになった。5回の施術で症状は完全に改善し、3ヶ月後も再発を認めていないことから、本症例における鍼施術の有効性が示された。デスクワークなどの座位作業が多い現代において、同様の症状を訴える例は少なくない。鍼施術と生活指導の組み合わせが、このような症状に対して有効なアプローチとなることが示唆された。