NEW突発性難聴による聴力低下と耳鳴りの症状
症状

右耳に突然発症した聴力低下と、キーンという耳鳴りを主訴として来院した。発症から3日が経過しており、医療機関にて突発性難聴の疑いと診断されていた。自声強聴(自分の声が反響して聞こえる)や耳鳴りによる不快感を訴えており、日常生活に支障をきたしていた。めまいなどの随伴症状は認められなかった。
-
来院者
女性
50 代
-
期間
2024年4月 ~ 2025年5月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
10回
施術と経過
初診時、翳風付近と頸部に緊張が認められた。骨盤と手のツボに対して鍼施術を実施した。初回施術後は身体の緊張は緩和されたものの、聴力低下や耳鳴りの改善は見られなかった。同様の施術方針で継続的に治療を行った結果、徐々に聴力の回復が認められ、耳鳴りの自覚症状も軽減した。10回の施術で症状は大幅に改善し、施術期間中に症状の再燃は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
突発性難聴の疑いに対して、骨盤と手のツボへの鍼施術を中心としたアプローチを行った。施術を重ねることで、聴力の改善と耳鳴りの軽減が得られた。本症例では、早期の施術開始と継続的な施術が症状改善に寄与したと考えられる。また、施術期間中に症状の再燃がなかったことから、選択した施術方針の有効性が示唆された。