NEW膝を曲げると痛む左膝裏と脛のズキズキ感
症状

1か月前より左膝に痛みが出現し、特に膝を伸ばした状態から曲げる際に痛みが強くなるとの訴えがあった。歩行時には脛の外側にズキズキとした痛みが生じ、寝床から立ち上がる動作や地面の高さから立ち上がる際に辛さを感じていた。整形外科でレントゲン検査を受けた結果、骨の形状にやや変形が見られるものの、年齢相応で特に重篤な異常はないと診断され、湿布薬と神経性の痛みを抑える薬(タリージェ)が処方されたが、症状に変化はなかった。また、時折大腿部から臀部にかけて重だるい痛みが出現することもあった。
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来院者
70 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初診時の触診では膝周辺に熱感はなく、腰椎の1番から4番の左側周辺に筋緊張が確認された。初回の施術では腰椎のL1およびL3に鍼を行ったが、症状の軽減は一時的で翌日には戻ってしまった。2回目以降の施術では、膝裏の緊張を緩和し、脛の外側の痛みを軽減することを目的に、腰椎のL1、L4に鍼を行った。3回目の施術後、夜間に寝床から立ち上がる動作が楽になったと報告があり、4回目の施術後には痛みが8割ほど消失。二泊三日の旅行で長時間歩行を行ったが、治療開始前のような痛みは再発しなかった。5回目の施術後には歩行時の問題が完全に解消され、膝裏や脛の外側の痛み、大腿部の重だるさも消失した。
使用したツボ
まとめ
膝の痛みは腰椎周辺の筋緊張が影響している可能性が高いと考え、腰部への鍼施術を中心に行った結果、症状が大幅に改善した。特に膝裏や脛の外側の痛み、大腿部の重だるさも消失し、日常生活における動作がスムーズになったことが確認された。症状の再発もなく、旅行後も良好な状態が維持されている。腰椎周辺の緊張を緩和する施術が、膝の痛みや関連する症状の改善に有効であることが示唆された。