NEW顔面神経麻痺でまばたきができない状態
症状

顔面神経麻痺の疑いで、顔の動きに制限があり、特にまばたきができずに目に涙がたまる状態や、水を含む動作が困難であった。症状は数週間前から始まり、日常生活では食事や会話に支障をきたし、精神的な負担も大きかった。医療機関での診断は受けていないが、顔面神経麻痺の疑いがあると考えられていた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年6月 ~ 2024年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
初診時には足や背中のツボに鍼を行い、肩や顎へのアプローチを加えた。初回施術後、顔のピクピクした動きが見られ、症状が少し軽減したとの報告があった。2回目以降も基本方針を変えずに施術を続けたが、こめかみや頬の痛みが気になる際にはその部位へのアプローチを追加した。施術を重ねるごとに症状は変化し、3回目では痛みが落ち着いたものの、5回目辺りから下唇にシュワシュワした違和感が生じた。しかし、その後は症状が格段に改善し、10回目の施術ではまばたきが可能となり、水を含む動作も問題なく行えるようになった。施術期間中に顔に違和感や痛みが再燃することがあったが、顔の変化が進んでいると判断し、方針を変えずに施術を続けた結果、改善に至った。
使用したツボ
まとめ
顔面神経麻痺の疑いによる顔の違和感や痛みに対して、足や背中のツボへの鍼と肩・顎へのアプローチを中心に施術を行った。施術を重ねることで症状は徐々に改善し、最終的には顔の動きが回復し、日常生活への支障がほぼ解消された。本症例では、症状の変化に応じた柔軟なアプローチが効果的であった。顔面神経麻痺の疑いに対する鍼灸施術の可能性を示唆する症例である。