NEW動悸と頭から胸の違和感
症状

一年前からの動悸と頭から胸のあたりの重さ、こわばり感が主訴であった。外側から中心にむかって広がっていくような嫌な感じがある。起きている間は常に症状が続いているため、日常生活に支障をきたしている。病院で検査を受けた結果、心臓には問題がないと診断されており、自律神経の乱れと言われた。症状の影響で、休み休み動くような生活を余儀なくされている。また、眠りにくいという不調も併発している。
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来院者
40 代
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期間
2023年4月 ~ 2023年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
初診時の触診では、背中の筋緊張とふくらはぎの冷たさが確認された。施術では背中、手、お尻のツボに鍼を行った。初回施術後、動悸の回数が減少し、休む時間が減るなどの改善が見られた。継続的な施術が必要と判断し、2回目以降は首肩の緊張にも注目して施術を行った。施術を重ねるごとに動悸は軽減し、6回の施術で大幅な改善が見られた。施術期間中に疲労感が目立つようになったため、お腹の緊張にもさらに注目し症状の改善を促した。時々辛い時もあるが、4回目以降は軽い運動も取り入れる気力もでてきて動けるようになった。
使用したツボ
まとめ
動悸の症状に対して、背中や手、お尻のツボへの鍼が有効であった。また、首肩の緊張やお腹の緊張を緩和する施術を追加することで、疲労感の軽減にもつながった。症状の改善には6回の施術を要したが、動悸の頻度が減少し、日常生活の質が向上したことが確認された。症状の変化に応じて施術内容を柔軟に調整することが重要であると考えられる。