標高の高い所に行った時の感じ・電子音が聴こえにくい
症状
2週間前から、スマホで電話をかける時に鳴る電子音が、聴こえにくい事に気がついた。気のせいかと思ったが、再度電子音を聴いて見ても聴こえにくかった。左右で確認すると左側が特に聴こえにくい。感覚的には、急に標高の高い所に行った時に似ている。その後、仕事の疲れが出てくると、より気になるようになった。
このまま聴こえなくなったらと不安を感じ、ネットで耳の症状には鍼が良いと出ていて、当院に通われていた知人の紹介で来院した。
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来院者
男性
40 代
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期間
2017年9月 ~ 2017年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
詳しく問診をしていくと、症状とは別に「歯ぎしり」があり、左下の奥歯(2本目・3本目)が欠けている事が確認できた。仕事も含めストレスが強いとのお話もあった。ストレス・歯ぎしり共に、耳への影響は出やすい。
触診をし確認をしていくと、頚と顎の横に強い緊張があった。両方共、ストレスや顎の不調時に出る緊張である。
手に鍼をすると、頚の緊張が取れ、耳の詰まり感が軽減した。続いて顎の横の緊張を、手と肩甲骨に鍼をすると、残っていた耳の詰まり感が消失し、顎の不調感も無くなったので施術を終了とした。
1ヶ月後、その後症状は全く出ていないとの連絡を頂いた。
使用したツボ
まとめ
耳の症状は様々な原因があるが、今回は歯ぎしりと仕事で疲れが出る(ストレス)の2つからくる頚部の過緊張が原因であった。2つ共に耳周辺に緊張が出やすく、耳の症状に関わりが出やすい。
職業が美容師ということで、手の使用頻度が高いところにも着目し、手の緊張を緩めることで、早期の回復が見られた症状であった。