腰痛、足が引っ張られるように痛む
症状
腰痛と太股の痛みで来院。3週間ほど前、落ちた洗濯物を拾おうとしたときに腰に激痛が走った。椅子に座って休憩したら動けるようになった。
その数日後に左太ももに激痛を覚え、歩行が困難になった。痛みは最初中央あたりにあったのが、少しずつ外側に移動していき、足の付け根と膝あたりが引っ張り合うような痛みが出る。
整形外科を受診したところ「腰痛から来ているもので、骨がずれている」と言われた。痛み止めなどを処方され、多少マシにはなったものの、痛みが続くため受診した。
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来院者
女性
60 代
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期間
2022年11月 ~ 2022年11月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
患者の体に触れて確認したところ、腰の緊張が強く出ていた。立ち仕事をしているという話であったことから、体を支えている臀部からの影響を考え、臀部のツボに鍼をしたところ、腰の緊張が軽減した。
さらに、腰背部のツボ2か所に鍼をしたところ、足の痛みも半分程度になっった。
残る痛みを取るため、もう一か所、腰のツボに鍼をしたところ、痛みは2〜3割程度まで減少した。
「生活するのに問題なさそうだ」ということであったため、そこで施術を終了し、経過を観察することとなった。
使用したツボ
まとめ
腰痛の主要な原因は臀部の緊張であると判断したため、当該部位の筋緊張を解くことで痛みを軽減させることができた。
大腿の痛みは、大腿そのものの問題というよりは、腰背部の緊張が波及して起こっているものであると判断し、大腿には刺鍼せず、腰部の刺鍼で改善を図った。
結果、1回の施術で痛みを大幅に軽減できた例となった。