高校球児、ランニング中に起きた肉離れ
症状
高校球児であり、ポジションはピッチャーをつとめている。
4ヶ月前、ランニング中に左臀部と太ももの裏に痛みが走った。
整骨院に通院しながら3ヶ月間練習を休むと少し改善したので、1ヶ月前から練習を再開した。
しかしランニング中の痛みが治まらず、整形外科を受診。
整形外科では「ストレッチをしていれば良いですよ」と指導され行っていたが改善しないため来院。
来院時は、「左臀部と太ももの裏の奥が常に痛む」とのこと。
軽く走るだけでも痛みが増悪する状態だった。
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来院者
男性
10 代
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期間
2016年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
立位で前屈させると左臀部と太ももの裏の奥が痛みが強くなった。
さらに左股関節を内ひねり(内旋)させると、より痛みが強くなることが確認できた。
ゆえに、この症状は前屈と股関節の内旋に問題があると考えた。
そこで、まず前屈がしやすいように腰と手のツボに鍼をした。
すると痛みで制限されていた可動域が改善し、同時に痛みも軽減していった。
次に、股関節を内旋させる動きを、手のツボで改善を図った。
2回目の来院時には痛みは半減しており、3回目の来院時には消失していた。
走っても痛みがないため、3回目の施術で仕上げて終了となった。
使用したツボ
まとめ
この症例では、太もも(ハムストリング)に痛みを感じているが、腰部との関連性が深いため腰部のツボにアプローチした。
続いて、股関節の動きが悪い場合もハムストリングに負荷をかけることから、股関節の調整も重要だと考えた。
その結果、症状の根本的な原因が解消され、2回の施術で完治に至った。
痛みの部位も大事だが、それ以上に動きの問題を解決する事が重要である。