右側だけ出現する全身症状
症状
1週間前から首から肩、腰から臀部、ふくらはぎと黙っていても重く感じ仕事中も気になる。不思議なことに右側だけに痛みが集中している。歩いていたり、動きがあるとあまり症状を感じないがデスクワーク作業や自宅で休息している時など特につらい。目の開きも悪く奥の方が痛む。睡眠中も途中覚醒が多く、疲れが取れなく仕事の昼休み中に連絡をいただいた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年5月 ~ 2019年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
右側だけに症状が集中しているため、下肢に注目した。体幹部に捻じれがあり、ふくらはぎに著明な緊張を感じられた。また、疲労感を示す反応が脛に現れていた。そのため、関連するふくらはぎと臀部のツボに鍼をした。
次に上背部に強い緊張が見られ、呼吸も浅く感じられた。そのため両側の鎖骨にあるツボに鍼をした。すると肋骨・鎖骨の可動性が増した。最後に首の回旋可動域を整えた。1回目の施術から寝てしまうほどリラックスした様子がわかった。
同様の施術方針の元、週1回の施術を2回行うと症状が消失したため、終了した。
使用したツボ
まとめ
片側だけに症状が集中しているのは身体の癖が考えられます。
問診の中で家でゆっくりしているとき首を右に倒していることが多いとの言うのがヒントになり施術方針を組み立てました。
このように全身症状に及んでも身体のクセを始め、本人が気づかいであろう捻じれに注目することで最小限の負担で施術することが可能になります。
ツボの世界は、肩が痛いから…〇〇というツボ、腰が痛いから…〇〇というツボと言った単純な話ではないことを本症例が証明してくれました。
担当スタッフ
洲崎 和広