寝返りで起きるめまいと顎関節症
症状
2~3日前から寝ていて寝返り、首を起こすとグラグラっとめまいが起こるようになり、病院に受診したが特に異常もなく、様子を見てと言われる。めまいが起きる前に大きなあくびをしてそれから顎に痛みが出て、口が開きにくくなった。元々20年来の顎関節症持ちで指が縦に2本ぐらいしか入らない。
なぜか身体の右側に疲れが出やすい。顎も右側の方が痛い。
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来院者
男性
30 代
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期間
2019年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初回
首を起こす時にめまいが出るという事は首の前側の関係が深いと考え、首の前側の筋肉を確認するとカチカチに張っている。手と足のツボに鍼をし、緊張が緩み、起き上がり時のめまいはなくなった。首の後ろ側を丁寧に見てみると首付け根辺りに硬い所があり、足首のツボを使い、緩んだのを確認した。
うつ伏せになってもらい、左右のふくらはぎを硬さを確認し左のふくらはぎツボを使い、さらに首の緊張が緩んだ。
起き上がり時のめまいもなくなり、顎も軽く開くようになったがまだ開きにくい。背中のツボを使うと指が三本入るようになった。
二回目 1週間後 あれからめまいもなく、顎の調子も良く指も三本入るぐらい開ける事ができる。
2日前から首を右に振り向くと肩甲骨の辺りに痛みが出る。お尻のツボと首のツボを使い、振り向く時の痛みはなくなった。
めまいも顎の調子も良いなのでまた何かあれば連絡下さいと伝え、卒業となった。
使用したツボ
まとめ
今回のめまいは首の過緊張が原因で起きていたのではないかと考えた。また顎の不調もめまいとの関係が深くどちらも調整する事でめまいの症状は起きなくなった。
めまいの原因が分からない事もよくあるが首や肩の緊張が深く関係している。しかし、首や肩を直接刺激をしてしまうと余計症状がキツくなってしまうこともある。首や肩の緊張を緩めるツボは手足にある事が多い。しっかり見極めながら行うと早期での改善に繋がる。