NEW腰部脊柱管狭窄症に伴う腰痛と歩行時のふらつきに対する鍼灸施術
医師による診断:腰部脊柱管狭窄症
症状
80代男性。約20年前に腰部脊柱管狭窄症と診断される。
最近になり、動き始めの腰の激痛(NRS 9)や腰まわりの不安定感、足の力が入りにくいといった症状が悪化。
トイレでの立ち上がりやスリッパを履く動作にも支障が出ていた。
病院では坐骨神経痛やヘルニアも指摘されており、歩行時のつらさが主訴である。
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来院者
男性
80 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年7月
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頻度
月3回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
腰背部および臀部の筋肉の緊張を緩和し、神経根の圧迫による症状を軽減することを目的として施術を行った。
初回〜3回目
腰部および臀部への置鍼と、足の冷えや循環改善を目的としたお灸を併用。
3回目には動き始めの痛み(NRS 9 → 5〜6)に改善が見られ、安静時の痛みは消失した。
4回目〜6回目
途中で「立ち上がりにくさ」や「足の脱力感」を強く訴える時期があったが、腰椎脇の深部筋肉へのアプローチや、膝の不安定感を解消するための膝周辺への施術を継続。
親族の集まりに無事参加できるまで回復した。
7回目〜10回目
左足の神経痛ラインに対して、腰部・臀部への施術を重点的に実施。
整形外科での薬が体に合わず服用を中止した時期もあったが、
手技による股関節・内腿のリリースと鍼灸を組み合わせることで、歩行時の安定感を維持。
10回目には腰臀部の痛みが落ち着き、日常生活の動作がスムーズになった。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
長年の腰部脊柱管狭窄症により、骨盤周りの支持力が低下し、代償的に腰や臀部の筋肉が過緊張を起こしている状態であった。
硬くなった筋肉を段階的に緩め、腰椎および坐骨神経への負担を軽減させることで、痛みの大幅な緩和と歩行機能の改善が見られた。
高齢者の慢性的な腰痛に対し、筋緊張のコントロールと循環改善を行う鍼灸施術は、QOL(生活の質)の維持に非常に有効であると考えられる。
担当スタッフ
山岡 凌



















