NEW首から腰にかけての張りと腰を捻ると痛む症状
症状
60代女性。首から腰にかけて常に張った感じがあり、特に腰は捻ると痛みが生じていた。畑作業後には腰の痛みが強くなる傾向があった。デスクワークが中心の仕事のため目が疲れやすく、眼科では乱視の疑いがあり1ヶ月後まで様子を見るよう指示されていた。呼吸が浅くなっている感覚もあった。朝には手足のこわばりがみられ、過去に右母指と右中指のばね指の疑いで手術を受けた既往があった。数年前に整形外科で頸椎4番と5番が詰まっているとの診断を受け、湿布による保存療法を行っていた。整体に月1回通っていたが、その場では改善を感じるものの翌日には元に戻ってしまう状態であった。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年10月 ~ 2025年11月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
初診時の触診では、後頭部から腰にかけて筋肉の異常な緊張が認められ、首の可動域は全方位に制限がみられた。全体的な緊張の緩和のために関連する肩や、足のツボに鍼をした。施術後、全体的な緊張が改善され、身体が軽くなったと感じられた。2回目以降は、痛みの範囲が縮小していったため、その都度動きの改善に重点を置いた施術を行った。施術を重ねるごとに、全く気にならない日数が増え始め、少し無理をしても以前のように痛みが続くことはなくなった。施術期間中に膝を痛めることがあったが、すぐに回復した。計7回の施術で大幅な改善がみられた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、長期にわたる首から腰にかけての筋緊張と、それに伴う複数の症状を呈していた。初回施術で全体的な緊張を緩和したことで、本来の痛みの部位が明確になり、その後の施術方針を立てやすくなった。段階的に痛みの範囲が縮小し、動きの改善に焦点を当てた施術を継続することで、症状の大幅な改善につながった。整体では一時的な改善にとどまっていたが、鍼施術により持続的な効果が得られ、日常生活における支障が軽減された。今後も定期的なメンテナンスにより、良好な状態の維持が期待される。























