NEW目を閉じることができず口角が動かせない顔面の麻痺
医師による診断:顔面神経麻痺
症状
2週間前から左側の顔面に違和感を覚え、医療機関を受診したところ顔面神経麻痺の疑いと診断され、ステロイド剤が処方された。左側の顔面、特に目、口、頬が動かない状態であった。目を閉じることができず、口角も動かせない状態で、日に日に症状が悪化しているように感じていた。また、めまいも伴っており、外出や人と会うことに対して強い抵抗感を持つなど、日常生活に大きな支障をきたしていた。初診時の動作確認では、目を閉じることができず、口角と頬の動きが著しく制限されていることが確認された。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年9月 ~ 2025年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
11回~15回
施術と経過
顔面への血流改善と顎周辺の緊張緩和を目的として、手、足、背中のツボに鍼をした。初回施術後、顔が温かくなり、首肩の軽さを実感した。2回目以降の施術では、頬の緊張緩和をさらに促進するため、肩甲骨周辺のツボを追加した。施術を重ねるごとに顔面の動きが徐々に回復し、めまいは早期に改善した。顔面麻痺については8回程度の施術で大幅な改善が見られ、見た目はほぼ正常に戻った。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。現在も寒くなると動きが悪くなる感覚があることと、首肩のこりを解消するために継続的に通院している。
使用したツボ
まとめ
顔面神経麻痺の疑いと診断された症例に対し、顔面への血流改善と顎周辺の緊張緩和を目的とした施術を行った。手、足、背中のツボへの施術に加え、肩甲骨周辺のツボを追加することで、顔面の動きが徐々に回復した。めまいは早期に改善し、顔面麻痺も8回程度の施術で大幅に改善した。見た目はほぼ正常に戻ったが、寒冷時に動きが悪くなる感覚が残存しているため、首肩のこりの解消も含めて継続的な施術を行っている。本症例では、顔面への直接的なアプローチだけでなく、全身的な血流改善と筋緊張の緩和が効果的であったと考えられる。
















